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VPNとは

VPNとは、バーチャル・プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:仮想プライベートネットワーク)の略です。
VPNは、主に企業などのビジネス用途で導入が進んでいます。
VPNは、インターネット網を経由して、2つのネットワーク間で仮想的なプライベートネットワークを構築することを指しています。 2つの拠点間がVPNで接続されるとその挟まれた空間は、インターネット上に専用の地下トンネルを開通させるような状態となり(トンネリング)、不正アクセスを防ぎ、第3者がアクセスできない、安心・安全のセキュリティ環境で通信を可能にする事が出来ます。
インターネットVPNは、インターネット網を利用しているため、専用線に較べて費用が安く、導入が容易であるというメリットがあります。

●インターネットVPN

安心・安全な環境を構築

固定IPとVPNでできること

グローバルIPアドレスは、インターネットに接続する際に利用されるIPアドレスで、インターネットに接続している機器の一台一台に、割り振られる番号になります。インターネットにアクセスするためには、必ずこのグローバルIPアドレスが必要となります。グローバルIPには動的IPと固定IPがあります。

その1

外出先から自宅のネットワークにアクセスできる

パソコンやスマートフォンで自宅にVPN接続すると、そこでプライベートな空間が作り出され、接続した端末はまるで、自宅のネットワークをそのまま使用している様な状態になります。
接続後は、パソコンでテレビ録画、自宅のファイルサーバーのデータのコピーなど自宅にいるような作業ができます。

その2

VPNサーバーを経由して固定IPアドレス通信

自宅のネットワークは固定IPアドレスなので、VPN接続後のインターネット接続は固定IPアドレスでの通信となります。 ISPから提供されるIPアドレスがVPN接続する事で、固定IPアドレスというカプセルに包まれるような状態になります。この状態でのインターネット接続は、全て固定IPアドレスでの通信になります。

専用線とVPN

その1

VPNがスタートするまでは、専用線が主流となっていました。 専用線とは、利用者ごとに専用でネットワークを確保することです。回線を完全占有する専用線のメリットは、安定性の高い通信環境が構築できることです。しかし専用線には離れた拠点同士の接続は非常に高額だということ、また、ネットワーク構成上、ある1カ所で障害が起きた場合の影響範囲が大きいというデメリットがありました。

その2

利用者ごとに専用の回線を利用する専用線と違い、VPNは1つの回線を共用で利用しています。VPNは中継網を複数ユーザーで共有することで専用線と同等の信頼性、安定性を確保しつつ、コストを抑えられる点がメリットとして挙げられます。拠点間の接続も柔軟なため、全国の拠点間を結ぶ企業ネットワークに適しています。

専用線は拠点ごとに1本線を引くため、距離が長いほど、料金が高いという料金体系がデメリットとなっていました。一方VPNは、中継網と呼ばれるネットワークにアクセス回線を使って接続できることで、距離が料金に影響しないという、企業にとって大きな利点が生まれました。両者の違いが顕著に出るのは複数の拠点を接続する場合です。
専用線では、センター拠点と各拠点は直接通信できる一方で、周辺の拠点どうしはセンター拠点を経由する必要があります。一般的に拠点間の距離が長くなるほど回線にかかるコストも高くなります。
一方VPNは中継網内で各拠点が接続されているため、すべての拠点同士で直接通信が可能です。一般的に距離に依存しない料金体系のため、拠点間の距離によってコストが変動することはありません。