専用線は拠点ごとに1本線を引くため、距離が長いほど、料金が高いという料金体系がデメリットとなっていました。一方VPNは、中継網と呼ばれるネットワークにアクセス回線を使って接続できることで、距離が料金に影響しないという、企業にとって大きな利点が生まれました。両者の違いが顕著に出るのは複数の拠点を接続する場合です。 専用線では、センター拠点と各拠点は直接通信できる一方で、周辺の拠点どうしはセンター拠点を経由する必要があります。一般的に拠点間の距離が長くなるほど回線にかかるコストも高くなります。 一方VPNは中継網内で各拠点が接続されているため、すべての拠点同士で直接通信が可能です。一般的に距離に依存しない料金体系のため、拠点間の距離によってコストが変動することはありません。
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